スーフィーの物語

スーフィーとはイスラームの神秘家の事を意味します。この本はイスラム教とつながりの深い教えの数々が紹介されている本です。イスラム教と言っても、出てくるお話は我々の現実とも重ねあわせる事が出来る部分が多いと思います。

この本は、読み進めるほどにスーフィーの教えに引き込まれて行くようです。
お話は時に神秘的、非現実的ですが、現実の”有るべき姿”を遠回りに表現しているように感じます。
きっと、読む機会と経験によって、同じ自分でも違った感想が得られる本だと思います。
この本を読んだ後の世界に私は居るわけですが、時にこの本を読む前とは事なる思考をしている自分に驚かされます。
今はこれを皮切りにして、宗教の勉強を一から始めようと考えています。こんな事は、この本を読む前までは考えた事はありませんでした。

難しい話はほとんどありません。しかし、その解釈はあとがきで述べられているように、読み解いた人間によって異なるものとなります。私はこの本を、現在の自分の考え方、感じ方を測る道具のように使えるとも感じました。とにかく、とても興味深い本である事に間違いはありません。

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