自宅機材の入れ替え (2025/06 実施)

以前自宅の機材についてまとめましたが、大規模に機材を入れ替えたのでまたいろいろ書いておきます。
今回導入した機材で入力も出力も S/N が大幅に向上する結果になりましたが、オーディオインターフェース?3台?同時使用のような状態になってしまいました。

オーディオインターフェース

RME Fireface UFX II

Fireface UFX II – Synthax Japan Inc. [シンタックスジャパン]

システムの中心に据えるために追加導入しました。以前に旧モデルの UFX を使っていたことがあるので、ルーティングの柔軟性など使い勝手を把握していたことと、マイクプリアンプなど AD の性能 (主にノイズが少ないこと) で決めました。
ADAT と SPDIF の切り替えが自由にできるオプティカル入出力が2系統搭載されているので、後述する Universal Audio Apollo x6 と、以前から使用している RME ADI-2 Pro FS を接続しています。安価なオーディオインターフェースには搭載されていないことが多いですが、デジタル接続で電気的には絶縁できるので、余計なノイズの心配をせずに済むのがとても便利です。
最近ギターアンプやカセットデッキなど、繋ぎたいアナログ機材がかなり増えてしまったため入力の数が多くて助かります。改めて測定するのが面倒で後回しになっていますが、モニター出力には SoundID Reference の補正が使えるので後ほど適用する予定です。
将来的には単体のマイクプリアンプも導入したいと思っているのですが、それまでの間は UFX II に搭載されているマイクプリアンプを主に使うことになりそうです。

Universal Audio Apollo x6 (Gen2)

Apollo x6 – Universal Audio

Apollo Twin X にはオプティカル出力がなく、UFX II に接続する際に出力をデジタルのまま戻せないため悩んでいたところ、購入すると Sphere DLX がおまけでもらえるというキャンペーン (既に終了) があり、勢いで入れ替え (Twin X は処分) となりました。
こちらも以前に旧モデルの Apollo 8 Quad を使っていた経験があり、ラックマウントモデルのルーティングの (UFX II と比較してしまうと設定の幅は限られますが) 柔軟性について把握していました。
x6 には Unison が使える入力が Twin X と同じ 2 つしか搭載されていない (デスクトップモデルの x4 よりも少ない) ため単体では使いどころが難しいのかもしれませんが、UFX II に ADAT で接続して使うという用途で考えると悪くない選択でした。現在 x6 の背面は電源、Thunderbolt とオプティカルケーブルのみを繋げています。
ヘッドホン出力は UFX II にも用意されているのですが、x6 は SoundID Reference の補正が使えるためこちらを使っています。
入力も出力も x6 を通すようにしていて、UAD-2 のプラグインを掛け流ししています。録音に使用するよりもボイスチャットやリアルタイムで聴く音に使うことが圧倒的に多いため、ほぼ遅延なしで各種プラグインが使える環境が便利すぎて簡単に抜け出せそうにありません。
前面に用意されている Hi-Z 入力はアクセスしやすい位置にあるので、常時 Unison のギターアンププラグインが使えるようにしてあり、毎日ギター練習の際に重宝しています。真空管アンプの音は素晴らしいですが、温まるまでに時間がかかるので、心に余裕があるとき専用にしています。

マイク

AKG C414 XLS

C414 XLS | Reference multipattern condenser microphone

これからどんなマイクを使うにしても特性を比較するための基準のようなものを持っていなかったので、ノイズが少なくて個性があまり強くないと思われるものを選びました。
このページであげた機材の中で一番最初に導入したものがこのマイクですが、間違いなくこのマイクが原因で他の機材の導入に至っています。非常にノイズが少なく高感度なので、使う環境やマイクプリアンプその他の機材がそれなりでないと満足感をもって使えない状況になるのは仕方がないのだと自分を納得させています。

電源

TASCAM AV-P250

AV-P250 | パワーディストリビューター/コンディショナー | TASCAM (日本)

これまで電源に対する意識が低く、今更になってしまったのですがパワーディストリビューターを導入しました。
2台用意してデスク周辺の機材の電源は全てこれを使うように整理したのですが、スピーカーから出る音はもちろん、機材が放射していたノイズが全体的に大きく低減されたようです。
普段スピーカーから出す音は聞き取れる限界まで音量を下げているのですが、導入前よりさらに音量を下げることができているので、これまでノイズに埋もれていた音が多かったことがわかります。
それから、おそらくディスプレイが放射しているノイズとそれをギターが拾う量が激減していて、シングルコイルピックアップだと練習用途でも気になる程だったノイズが、ノイズ低減用のプラグインが要らなくなるほどに減ってしまいました。
他の機材の導入効果を正しく把握するために、まず電源を何とかしておくべきであると痛感しました。

その他

機材の接続や設定が大変複雑になってしまい図や表にまとめるのも一苦労ですが、この苦労が毎回楽しいのでやめられません (日々試行錯誤で更新中)。

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