Ultimate Hacking Keyboard (UHK) Keycap Printing Linux + Palm Rest
完成品を購入できる分割キーボードの中でも評価が高いものだと思います。木製のパームレストや、(まだ発送開始前ですが) 親指位置に増設可能なモジュールが数種類用意されているなど、拡張性も高いキーボードです。このキーボードは専用のキーマップカスタマイズアプリケーションも用意されているので、配列にこだわりのある方もほぼ問題なく使用できるのではないでしょうか。
キースイッチは購入時に 6 種類から選ぶことができます。ただし、この選択肢の中には静音軸と呼ばれる打鍵音の静かなタイプのものは含まれません。これが今回改造 (キースイッチの交換) に至った理由です。交換対象のキースイッチは、世間での評価の高いような気がする Blue Zilents V2 にしました。とりあえず購入時は茶軸 (Kailh 製) を選びました。
分解はキーボードを自作するような人間には難しくありません。写真付きの解説もあります。
ここまできたら後はひたすらハンダ (共晶ハンダが使用されているようです) を吸い取ってキースイッチを外していきます。大量に吸い取る必要があるため、今回はこれも購入しました。
白光 FR301-81 100V ゴム平形プラグ
一度に作業すると大量のハンダで詰まるので、10 箇所程度作業したら溜まったハンダを除去することを繰り返し、一時間程度で全て抜き取りが完了しました。スイッチを抜き取る際は HHKB のキーキャップセットに付属していた抜き取り工具が作業に都合が良かったです。
抜き取った茶軸の代わりに静音軸を差し込んでハンダ付け、ケースを閉じて完成です。静音軸は 5 ピンタイプの物ですが、PCB は 5 ピンタイプを想定した穴が開いていたのでそのまま差し込むことができました。同じ作業をもう片方も実施します。
交換前と交換後の打鍵音を録音したものをのせておきます。スタビライザー付きのキーについては静音効果は限定的ですが、音の質が変わり小さくなっています。どちらも同じキーを叩き、BETA 57A を使ってほぼ同じ条件で録音したものです。
交換前 (Kailh Brown)
交換後 (Blue Zilents V2 62g)
手間も部品代も (工具代も) かかるカスタマイズですが、キースイッチの交換はわかりやすく変化を体感でき、自己満足にはちょうど良いかと思います。
※ 動作確認だけで本格的に使用する前ですが、既に UHK (茶軸) オーナーの方が大きな打鍵音に少々お困りで試してみたいとのことでしたので貸し出し中です
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