TVアニメ「ぼっち・ざ・ろっく!」の 12 話で後藤ひとりさんが購入した作中仕様のギター (Pacifica611VFM) を自分で改造して作ってみたので、アニメ 12 話の余韻がなくならないうちにその詳細を書き残しておきます。
参考資料など
漫画や原作者の方のイラストが大変参考になりました。一応アニメのオープニングに回転する Pacifica が登場するシーンもあるのですが、仕様を読み取るのは難しい印象でした。原作の漫画にも登場しますが、描かれ方には少し揺れがありそうでした。
このギターの改造はアニメ 12 話の放送前に終えたのですが、Yamaha さんのプレゼントキャンペーンのお知らせがありましたので、これに当選すれば必要のなかった改造になります。
しかしアニメも大変高評価で数も 2 つだけと倍率が非常に高そうで当たる可能性は万に一つもなさそうに思えますので、やっておいて良かったなという感想でした。僕は漫画の存在を知らずにアニメを途中から観始めたのですが、すぐに漫画や CD など買えるものは全部買おうと思うくらいハマってしまって、推し活としてこのギター改造をなんとか 12 話放送までにやり遂げようとぼっちで頑張っていました。
改造するベースとして購入したギター (YAMAHA PACIFICA PAC611VFM TBL)
手の届きやすい価格帯で全体的な品質も高い良いギターだと思います。個人的にはフレット端の処理がちょっと気になるところがありましたが、それ以外特に不満なく使えるものだと思います。
交換したパーツ一覧
- ストリングガイド: GraphTech PQL-7004-00
- ナット: GraphTech PQL-6041-00
- ピックアップ: Seymour Duncan SP90-1n Vintage Neck Black
- エスカッション: ESP ESCASTION Metal SE Chrome (ESP ESCASTION FLAT2 BLACK)
- ピックガード: Musiclily 435x290mm ピックガードシート ピックガード材 (3 プライブラック)
ストリングガイド
これは形状が同じで色違いのものがねじ止めされているだけなので、それを外して交換するだけです。ここは光の当たり具合で黒のパーツが白っぽく見えたりもする + プレゼントキャンペーンの画像でも白く見えないので余計な変更だった可能性は高いかもしれません。間違っていてもすぐ戻せますので問題はありません。僕の場合これは間違いでなく個性であるという納得をすることにしました。
ナット
これは色違いのものが接着されているのでそれを剥がし (剥がした後に残った接着剤を掃除するのが面倒)、厚みを削って調整した後に接着する必要があります。厚みの調整や弦の溝の調整は熟練を要する作業ですので、失敗したくなければプロに依頼した方が良いと思います。
GRAPHTECH ( グラフテック ) / PQL-6041-00 – Sound House
ちなみにこれは全体写真を撮影し終わった後に気が付いて交換しています。
ピックアップ
ネック側のピックアップはカバーだけ黒に交換できればよかったのですが、探してもこのピックアップの形状に合う黒のカバーの在庫がなくなっていたので、同じピックアップを購入してカバーのみ交換することにしました。固定している長いビス 2 本を外してカバーを入れ替えた後に止めなおすだけです。
SEYMOUR DUNCAN ( セイモアダンカン ) / SP90-1n Vintage P-90 Neck Black – Sound House
エスカッション
ブリッジ側のピックアップは幅の広いトレムバッカー仕様になっていて、市販のメタルパーツは穴を広げる加工が必要です。この加工にはかなり苦労しました。最初は研磨用の砥石で削って何とかしようとしたのですが、かなりの時間 (5 時間くらい?) をかけて削ったたものの全体的に傷だらけにしてしまい、ダイヤモンドの工具を入手してから一度やり直しています。削りたくない部分をマスキングテープで保護するなどしてから作業すればこういう失敗もせずに済むと思いますが気が付かずに失敗しました。
メタルパーツのみだとかなり厚みが減ってしまうので、樹脂製で同じサイズのパーツを同様に加工して二枚重ねにしています。(ダイヤモンド工具を入手した後) メタルパーツの加工は 2 時間程度でできたと思います。樹脂パーツは加工しやすいので 30 分程度で加工できました。購入時に装着されているエスカッションは、ピックアップ固定用の穴位置がメタルパーツと異なるので取り外してそのまま保管することにしました。
ピックガード
購入時に装着されているピックガードと同じ形状になるように切り出しています。これは電動工具 (トリマー) があればそこまで難しい加工ではないと思いますが、持っていなければ無理にやろうとせずにプロに依頼した方が良いと思います。加工中に切削くずも大量に出るので作業場所の確保や掃除も大変です。僕は何とか自分の手ででやり遂げたかった (コミュ障でプロに依頼するのが怖くて難しい) ので、加工方法については以下のページを参考にさせていただいて時間をかけて何とかしました。合計 10 時間以上かけてしまったかな、という印象です。
エレキギターのピックガードを自作する – kanepun.com
おまけ
全体を撮影した写真に写りこんでいる結束バンドはこちらです。たまたま余っていたので腕に巻けるサイズにしてみました。ある程度長さがあるものでないと幅が狭くて必要な存在感を得られないような気がします。
使用した工具など
最後にパーツの加工のために使用した工具類を並べておきます。模型製作にも使っていますので、以前から持っていたものが多いです。
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